やさしい起業

起業は難しくない!会社員で働き続けることだけが正義ではない時代を乗り切るための手段。

脱サラ経営者に関する実態調査

株式会社アントレが行った、過去に企業勤めの経験がある20代から60代までの経営者551名を対象とした実態調査では、会社員または前職に戻りたいと回答した経営者は、飲食・小売・理美容・エステの業種を中心に例年の2倍に増加しているのだとか。


コロナの影響が顕著に表れているとはいえ、全体では1割にとどまっているのだそうで、大半の経営者がコロナで打撃を受ける中でも事業継続に意欲的であるようですよ。


とはいえ、8割が業績悪化の影響が出ているようで、独立2〜3年未満の経営者の場合、コロナへの対応として「設備投資計画や採用計画の見直し」により資金繰りを工夫している人が多くなっているようで、事業拡大期においてのコロナ打撃により、予定していた投資計画の再設計などに奮闘しているようですね。


ちなみに、独立においての質問において、独立を決意した理由のトップは「もっと自分の自由になる仕事がしたかった(41.6%)」となっており、前回調査(2018年)から3割ほど増加しているようで、さらには「家で仕事がしたかった」という回答8も2割(19.5%)となっているようです。


とはいえ、独立時の不安として「十分な収入が得られるか(60.0%)」「生活していけるか(51.0%)」「仕事が軌道に乗るか(46.7%)」という、経営者ならではの不安は抱えているようで、そんな中、独立初年度の年収は「300万円未満」が最多の39.1%と苦労は絶えないようです。


また、独立検討時にしておけばよかったこととして「自分と同じ環境、状況の人との交流(20.7%)」「同じ分野、業態の先輩との交流(15.3%)」「融資・助成金の知識習得(14.2%)」だったようで、これは会社員時代では気づかないことのひとつで、自分の会社での成績って、実は自分一人だけの力だけでなく、会社の看板があってこそということは多いんですよね。


イケイケで独立してみたはいいけど、以前のような成績を出すことができない人なんて多いですし、会社員としていかに自分が守られていたかを痛感することができるのは、起業・独立してからでないとわからないものなんですよね。


なので、独立を考えている人も、現在会社員として勤めている人も、今一度周りの環境がいかに大切であるかも再認識して欲しいものです。


実は自分一人でできることなんて、ちっぽけなもので、周りの人に支えられていることだけは忘れてはいけません。