やさしい起業

起業は難しくない!会社員で働き続けることだけが正義ではない時代を乗り切るための手段。

少ない資本金のリスク

今の時代、資本金1円からでも起業できるようになりました。


つまり、起業のハードルはこれまでと比べ、各段と低くなり、誰でもが起業することができるわけで、少ない資本金しかなかったとしても、法人として起業することは可能です。


しかし、注意しておきたいのは、起業することは簡単であっても、その事業を存続さえていくこととは全くの別ものであり、起業したのはいいけど、3か月も持たずに倒産なんてことも十分にあり得る話なのです。




そもそも会社とは、利益を出しながら経営していくことが必須であり、長く会社を存続させていくためには、どうしても少額の資本金では心素ありません。


無借金経営。


たいていの日本人は借金することに対して後ろ向きで、どうしても自分の資金力だけで勝負しようとしがちなのですが、これは大きな間違いで、会社経営に重要なものはキャッシュです。


というのも、売上がなく利益がほぼないにせよ、手元に資金さえあれば、利益を出すために手を打つことはできますし、乱暴な言い方をすれば、赤字が数か月続くような状況であったとしても、手元に資金さえ残っていれば、倒産することはないのです。


よく黒字倒産という状況に陥る企業がありますが、なぜ利益が出ているのに倒産するのだろうと不思議に思いますよね?


この場合、大抵は手元のキャッシュが不足してしまい、資金繰りが上手くいかなくなることによる倒産であり、手元に資金さえあれば解決できる問題だったりします。


ですので、少額で起業する場合でも、その後の資金繰りのことを考え、無借金経営なんて立派なことを考えず、銀行などからうまくお金を借りつつ、健全な経営を目指せるようにするようにしましょう。


会社設立後、仕入れやテナント料、光熱費、人件費など、確実にランニングコストはかかりますし、少なくとも半年後くらいまえの資金繰りだけは考えておいたほうがいいでしょう。